アルパインクライミング

錫杖岳(8/26)

Hが所属する山岳会の山行で錫杖岳に行って来ました。

日帰りなので早朝に諏訪を出発。5時半に駐車場に到着して8:00に取り付きに到着しました。

晴れる予報なので来たのですが、びしょびしょです笑

5.6の低グレードのはずですが、濡れているので全然簡単に登れません。この後難しいピッチも出てきますのでここで敗退を決定。これ大丈夫ですか?っていう錆びた残置ハーケンにカムでバックアップを取って懸垂する予定だったのですが、近くにカムが決まるところが無かったため残置ハーケンを信じて懸垂しました笑 地面に着いたときの安心感たまらなかったです。

アプローチを戻って左方カンテに取り付くことにしました。こちらも濡れているところはありますがガバガバなので大して問題はありません。
4ピッチ目までは快適。5ピッチ目はあまいホールドが濡れていたので少し嫌なところがありましたが、フォローだったので気軽に通過できました。
6ピッチ目。このルートの核心だそうです。頭上のチョックストーンにカムをセットして、一息ついてチョックストーンを持ったらこのチョックストーン動くんです笑 左のボルトにヌンチャクをセットして出直しました。

気持ちよくジャミングが決まりますが濡れているのでヒヤヒヤです。濡れている岩にカムって決まるのかなって一瞬考えましたが、考えすぎるとすごく怖い思いをしそうだったのでカムを信じて突き進みました笑
ここから左上するのですが、濡れていたので一番の核心でした。体感30分くらいのつもりでしたが1時間以上かけてしまった。
7ピッチ目。この濡れ具合は無理です笑 ここで敗退を決定しました。
ふと左に目をやると、本来登るはずだった本峰が。カッコ良すぎてCGみたいに見えました。次こそあの頂上へ行きたいですね。15:00懸垂開始。

ところどころ濡れていて怖いところもありましたが、降りてきてから、いくつかカムが決まってないところあったよと教えてもらった瞬間に一番怖い思いをしました笑 自分の命を預けている以上しっかり確認はしたはずですが、今まで大丈夫だったので、いつの間にか今回もこれできっと大丈夫だろうという根拠のない自信になっていたのでしょう。カムのセットについてもっと経験が必要ということを痛感した山行でした。事故起こさなくて良かったー。

H

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